センター試験長文問題全訳


2011年センター試験第7問

 新しいIT技術の発達は様々な方法で伝統的なメディアを脅かしている。特に紙媒体の新聞はインターネットの発達に直面して脅威にさらされるだろう。
 紙であるからこその読みやすさも、新しい良質のデジタル媒体との競争に直面している。今後は本当の紙と同じように扱える電子ペーパーも登場するだろう。そうなると印刷された新聞はやがては読まれなくなってしまうかもしれない。
 我々の文化の重要な要素であるものが終わってしまうと考えるのは決して気分良いものではない。紙の新聞と同じくらい重要なものの場合は特にそうである。事実、それは2世紀前から近代社会の大いなる進歩に参画してきたし、るつぼ的な場、鏡、そして時には良心として社会の一翼を担ってきた。もし新聞がなくなったら、我々は確かな規則のある世界から少なからず遠ざかってしまい、インターネットの混沌として世界に入らざるをえないだろう。インターネットは多くの点において、ジャングルと似ているのである。
 もっとも、新たな状態で進歩しなければならないのは、紙媒体の新聞だけではない。ラジオのように無料でどんな所でも聞けるメディアでさえ、インターネットの影響を受ける。テレビも同様である。
 インターネットはコミュニケーションや文化、科学に新たな空間をもたらした。非常に民主的なメディアとして、インターネットはユーザに対して古典的なメディアが拒んできた力をもたらすのである。インターネットによって人はすぐに興味あるコンテンツを見つけられるし、欲しい時に、自分たちのやり方で、それらを消費できるのである。インターネットは同時に、コンテンツを作成し、自分がジャーナリストになる可能性をもたらすのである。


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