(8月5日)
   しばらくの間、フランス人は新しい生活様式に心惹かれ、農民という彼らの出自から離れて、都市や工業文明の方に気持ちが向かっていた。しかし、今日田舎への回帰が認められる。フランス人は相応の財力があれば、別荘を購入して、そこでヴァカンスや週末を過ごしているのだ。別荘は都会にいると居心地が悪く、騒音や汚染から逃れたい人々にとって、まさに避難所なのである。また田舎の別荘で過ごすことは、過去や自然への一種の回帰でもあるのだ。
   フランス人夫婦の5組に1組は別荘を持っている。別荘の所有者の大部分は最も裕福な社会階層に属しており、大都市に住んでいる。別荘の所有は、田舎に家を持つ喜びに加えて、良い投資にもなるという考えがあるのだ。
  1. mode:男性名詞で「方法、様式」、女性名詞なら「流行」
  2. Aujourd'hui, ~:前後関係から「しかし」を補足した。
  3. moyens:基本的には「手段、方法」であるが、複数形で「財力、資金」の意味もある。
  4. en:中性代名詞を使わないで書けば、ils ont les moyens d'acheter (une résidence secondaire)
  5. sur:「比率」を表す。~のうちで、~に対して、~につき
    (cinqの後にはménagesが省略されている)
  6. disposer de~:自由に使える、(自由に使えるものとして)持っている(disposer~:配置する、整える)
  7. La plupart de~:主語になる場合、動詞・形容詞などは de の後の名詞に一致する。
    La plupart du monde n'aime pas la guerre.(大部分の人々は戦争を嫌っている)
  8. s'ajouter à~:「~に付け加わる」主に倒置形で用いる。ここでも主語は後続のl'idée。
  9. que:同格の名詞節を導く接続詞。働き自体は関係代名詞queと同様にすぐ前の名詞を修飾するが、接続詞なのでque以下の文は直目などが欠けていない完全な文。
    Je sais le fait que Paul aime Marie.(ポールがマリを愛しているという事実を知っている)←接続詞
    Je sais le fait que Paul m'a caché.(ポールが私に隠している事実を知っている)←関係代名詞

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