24  (8月20日)
   あらゆる集団の行動というものはリーダーを必要とする。敵と戦う場合であろうと、レールを敷く作業であろうと、人間の本能はその際に命令に従わなければならないことを告げてくるのである。しかし、いかなる規則でも制止できないリーダーというものは、社会の安全や個人の幸福にとっては危険なものとなるだろう。こうしたことから、人間社会と同じくらい昔から存在している葛藤、権力と自由という相容れないと思われる二つの要求の間の葛藤が生じるのだ。状況によって、人々は権力と自由の間を行き来している。成し遂げるのが難しい務めがある時は権力が強調されるが、いったん務めが成し遂げられると今度は自由が自らの権利を主張するのである。
  1. Qu'il s'agisse:Que+sub.~ou・・「~であろうと・・であろうと」soit que+sub.に相当する。
  2. avertir:avertir+人+~「(人)に~を知らせる」(人)は直接目的なので注意。
  3. que ne retiendrait aucune règle:関係詞の後は倒置している。
  4. D'où le conflit:D'oùのあとはle conflitという名詞(とそれに続く修飾語句)しかないが、述語(動詞的表現)を細くして訳出する。
  5. l'accent est mis:mettre l'accent sur ~「~を強調する」の受動態。

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