28  (8月24日)
   1874年という年は絵画の変遷において決定的な年である。まさにその年、フランスの大衆は、ある若い画家のグループの絵を初めて見たのである。その画家達こそ、後になって近代美術にこの上なく貴重な影響を与えることになるのであった。事実、20世紀が19世紀初頭のロマン主義的傾向から解き放たれるのは、いわゆる「印象派」と呼ばれる一派のおかげなのである。
   舞台は1874年にパリで開催された展覧会である。そこではクロード・モネエドガー・ドガアルフレッド・シスレーオーギュスト・ルノワールカミーユ・ピサロ、さらに他の当時の若い画家達の絵が紹介されたのである。議論は激しいもので、批評家達は殆ど例外なく、展示された絵を嘲弄し非難した。批評家達の一人が殊にクロード・モネの『印象・日の出』を攻撃した。その批評家は憤慨して「印象派」と言ったのであるが、皮肉なことにその嫌みのこもった言葉がこの新しい美術の潮流を表す名前となったのである。
  1. devaient:直説法半過去で過去における未来・宿命を表す。「~することになっていた」
  2. par la suite:その後、あとで
  3. En effet:それというのも、事実~なのだから(先に述べたことの理由・根拠を表す)
  4. dit(e):direの過去分詞が形容詞に転じた語で「通称を~という、 いわゆる」
  5. où se présentent Claude Monet:関係代名詞のあとで倒置している。なお、モネ以下、印象派の画家達に関してはリンク先(Wikipedia)を参照のこと。いずれもフランス語を学ぶにあたって知っておくべき著名な画家である。
  6. s'en prend:s'en prendre à~「~を非難する、責める」

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