35  (8月31日)
   あらゆる社会は虚構を必要とする。
   ある虚構においては市民の平等について合意がなされる。また他の虚構では不平等を肯定し準備するのである。
   これこそまさにゲームを始めるために必要な約束事なのである。一方、あるいは他方が決まればゲームは始まるのであり、ゲームは個人の側からすると必然的に反対の方向に向かう行動から成るのである。
   平等な社会では個人は平等に反対して行動する。不平等な社会では大多数の人が不平等に反対して活動するのである。
  1. les unes:不定代名詞。後出のLes autresと対になって用いられている。
  2. convient:convenir de~「~について合意する」。他に「~を事実と認める」の意味もある。また前置詞が変わってconvenir à~「~に適する、都合がよい」
  3. consiste:consister dans/en~「~から成る」。また「~に存する、ある」という意味もある。
  4. le plus grand nombre (de~):「大多数[過半数](の~)」。主語になる場合は動詞は単数でも複数でもよい。

→ 問題文に戻る

→ 読解練習帖 index


→ accueil( Home )