2-48  (2月25日)
  おそらくコンピュータやインターネット以上に、携帯電話がこれからの文明や文明と共に変化する生活様式を象徴する道具と言えるだろう。携帯電話はまず時間の管理の仕方を変える。最後の瞬間まで活動や仕事を変更できるからである。そうした時、計画化という概念は、その場その場で変化しては調整し、また変更するという「リアルタイム」の生活を管理するために、消滅するのである。
   こうした変化は若者の行動において特に顕著であり、時に親たちを大いに嘆かせるものとなっている。というのは、親たちは長期的な時間の使い方を好むし、子供たちが携帯電話のせいで、絶えず予定を変更したり躊躇ったりするのにいらいらしているからである。遅れると言うために電話することは、間違いなく時間を正確に守ろうとする努力をしない理由なのである。
  1. en préparation:基本的には「準備中の」という意味で、ここでは意訳してある。
  2. au profit d'une gestion:au profit de「~の利益になるように、~のために」
  3. à plus long terme:「長期の」
  4. autorisés par:autorisésが男性複数形になっているので、直前のhésitations(女性複数)だけでなく、changements(男性複数)にもかかっていることが判る。
  5. sans aucun doute:「疑いなく、確かに」。sans doute「おそらく、たぶん」と混同しないことように注意。

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