2-24  (1月13日)
  生態学とは、生物同士の関係や生物が存在する環境との関係を研究する科学の総称である。生態学は自然科学の一分野である。「エコロジー」という言葉はギリシア語の"オイコス"(「家」「棲息地・住環境」)と"ロゴス"(「科学))という語に由来する。すなわち人間が住む家や生物が生きる環境の科学ということである。19世紀半ば、ドイツの生物学者がこの生態学という言葉を使い出したと言われている。
  生態学の概念がフランスに導入されたのはその後である。時には一つの種とその種が存在する環境との関係を研究する個体群生態学と、複数の種の相互関係や一定の環境における種の数の動態を研究する群集生態学とを区別する場合がある。
  生態学の最初はまず自然環境を観察したり調査したりすることである。生態学者が量的な問題を研究して、その科学が自立するのは、段階を追わなければならないのである。
  今日、生態学が、まず自然環境の汚染や衰退という問題を通して、人間と人間という種の未来を研究するのは必然的なことである。
  1. donné:donnerの過去分詞から派生した形容詞で「定められた、一定の、決まった」
  2. ont consisté en:consister dans [en] ~ 「~から成る、成り立つ、構成される」と「~に(その本質が)ある、存する」と2つの意味がある。ここでは後者の方。
  3. Ce n'est que graduellement que:強調構文。強調されているgraduellementは、ne~queでさらに強められている。

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