Un jour, elle se dit en regardant la montagne :
— Comme on doit être bien là-haut !
( Alphonse Daudet、La Chèvre de monsieur Seguin )
ある日、ヤギは山を眺めながら思った。
「あの高いところは、どんなにいいだろう!」

 アルフォンス・ドーデ( Alphonse Daudet、1840年~1897年 )は南仏ニームに生まれ、パリに出て貴族の秘書を勤めながら作品を書き始める。
 1866年に出版された短編集『風車小屋だより(Lettres de Mon Moulin)』には、ビゼーの音楽で有名な「アルルの女」や、引用した「スガンさんのヤギ」など30編の短編が収録されている。

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ancien numéro( back number )2016年