ルネ・ラコスト (Jean René Lacoste、1904年～1996年 ）はパリの裕福な家庭に生まれる。15歳からテニスを始めるが、父親から「テニスをするなら5年以内に世界チャンピオンになれ」と言われ、6年後ではあったが、1925年にウィンブルドン選手権（全英オープン）で優勝している。その後、全英1度、全仏3度、全米2度の優勝を果たしているが、結核のため25歳で引退する。
　引退後はポロシャツのデザインを手がける。ラコストは現役の時に、粘り強いプレースタイルから「ワニ（Crocodile）」というニックネームがつけられていたが、それに因んで友人が描いたワニのイラストが、ポロシャツのトレードマークとなる。「ラコステ」ブランドの誕生であった。
　ラコストは現役時代、同じフランス人テニス選手アンリ・コシェ、ジャン・ボロトラ、ジャック・ブルニョンと共に、フランスの「四銃士 (Les Quatre Mousquetaires)」と呼ばれていた。彼らはみな長命であり、ラコストは1996年にサン＝ジャン＝ド＝リュズで亡くなっている。92歳だった。

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