サン＝ポル＝ルー（ Saint-Pol-Roux、1861年～1940年 ）はシュルレアリスムの先駆者ともいわれ、実際、ブルターニュに隠棲してからもブルトンやマックス・エルンストらが彼のもとを訪れている。1940年にナチス・ドイツに暴行を受け､4カ月後に亡くなったあと、アラゴンやブルトン、エリュアール、トリスタン・ツァラらが彼に関する文章を発表している。
　しかし一方で、サン＝ポル＝ルーは長い間、忘れられた作家であった。2009年にレンヌ大学でシンポジウムが開かれた頃から復権し、「サン＝ポル＝ルー友の会（Société des amis de Saint-Pol-Roux）」が数多くの資料を公開している。

◇ 「サン＝ポル＝ルー友の会」のWebサイト：saspr.hypotheses.org