Rien n'était plus froid, rien n'était plus mort que son cœur : il avait aimé un ange et il méprisait une femme !
( Gaston Leroux、Le Fantôme de l'Opéra )
彼の心ほど冷たく生気のないものはなかった。彼は天使を愛し、女性を軽蔑していた。

 ガストン・ルルー( Gaston Leroux、1868年~1927年 )といえば、往年の推理小説ファンにとっては『黄色い部屋の秘密(Le Mystère de la chambre jaune)』の作者として知られているが、最近の人にとっては『オペラ座の怪人(Le Fantôme de l'Opéra)』の作者ということになるかもしれない。
 『オペラ座の怪人(Le Fantôme de l'Opéra)』は1909年から新聞に連載され、1910年に出版されている。早くも1916年には映画化され、その後もたびたび映画化されている。1986年にはアンドリュー・ロイド・ウェバーが音楽を担当したミュージカルが作られ、以後世界中でロングランを続けている。




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