Les plus beaux voyages se font par la fenêtre.
( Daniel Boulanger, Le Roi de Cœur )
最も素敵な旅とは、窓越しに旅することである。

 ダニエル・ブーランジェ( Daniel Boulanger、1922年~2014年 )は、パリの北東90kmほどのところにあるコンピエーニュで生まれ、聖職者を目指し神学校に入るが、第二次大戦が勃発するとレジスタンス運動に加わり、戦後は世界各地を放浪して、1957年にフランスに帰国、以後執筆活動をしていく。1959年には最初の小説『L'ombre』を出版し、小説の他にも詩や演劇、さらにはジャン=リュック・ゴダールやフィリップ・ド・ブロカらの映画脚本も執筆するようになる。1964年の『リオの男』(フィリップ・ド・ブロカ監督)では第37回アカデミー賞の脚本賞にノミネートされている。引用した一文も、ブロカ監督の1966年作品『まぼろしの市街戦(Le Roi de Cœur)』からである。
 50歳頃からは生地に近いサンリスを拠点として、執筆活動を続けていった。  

ダニエル・ブーランジェについてもっと知りたいなら、
→ 日本語版 Wikipedia
→ フランス語版 Wikipédia  

ancien numéro( back number )2016年