ボリス・ヴィアン（ Boris Vian、1920年～1959年 ）はパリ郊外で生まれ、理工学・技術系のトップクラスであるエコール・サントラル・パリに入学し、土木技師の学位を取り、フランス標準化協会に就職したが、仕事は閑職であり、やがて金を稼ぐためにペンネームでハードボイルドを書き始める。一方で本名では前衛的な小説を刊行したが、当時の文壇からも、また一般大衆からも注目はされなかった。
　ヴィアンはセミプロのジャズ・トランペット奏者でもあり、サン・ジェルマン・デ・プレのクラブなどでよく演奏しており、また自身で歌も作り、唄っていた。
　1959年6月、心臓発作によって急死。39歳であった。長年心臓の不整脈に苦しんでおり、自ら「40になる前に死ぬよ」と語っていたという。

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